尾張 厚史(Sreake事業部)

尾張 厚史(Sreake事業部)

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人や組織がパフォーマンスを最大限に発揮できることで、たくさんのイノベーションが生まれる世界を作りたい

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尾張 厚史

Sreake事業部 事業部長

2021年中途入社

新卒で入社した会社で金融系のシステム開発〜プロジェクトマネジメントを経験。モノづくりと課題解決の両方ができるところでチャレンジしたいという想いから、スリーシェイクへ転職。SRE構築支援や新サービスの立ち上げなどに携わり、2022年7月にSreake(スリーク)事業部の事業部長に就任。現在は、約40名のメンバーのマネジメントをしつつ、事業拡大をリードしている。

システムだけじゃなく、文化も変えていく

— Sreake事業部では、お客さまや世の中にどんな価値を提供することを目指しているのか教えてください。

ミッションとして、「インフラをエンジニアリングによってシンプルにしてイノベーションが起こりやすい世界を作る」を掲げています。会社のミッションとは違うものにしようという話もあったのですが、インフラやSREが事業の柱になっているので、ほぼ同じになってしまいました(苦笑)。

— どのようにイノベーションを起こしていこうとしているのですか?

インフラというと、システムの基盤やネットワークを構築するイメージが強いと思います。ですが、SREは作って終わりではなく、お客さま自身でシステムを運用したり、改善したり、内製化できるようになることがゴールです。加えて、システムは人が開発して人が使うものなので、さまざまなルールがあります。

つまり、システムを新しく作ったり変えたりするだけではイノベーションは起こせないんです。そこでSreakeでは、文化を含めたインフラを変革していくことを目指しています。

— 文化を変えるというのは、なかなかむずかしそうです。

もちろん、いきなりはむずかしいので、段階を踏んで変えていきます。たとえば、金融機関などでシステムトラブルが起きると、考え方やルールがどんどん堅くなっていってしまいます。そうならないように、障害発生=改善のきっかけとポジティブに捉え、再発防止を検討する仕組みを導入します(SRE用語でポストモーテムと言います)。SREはエンジニアが合理的に最良と考えたメソッドが詰まっています。特にSREチームは、開発・運用と密に関わるため、組織のサイロ化や長期的に見て無駄な取り組み(SRE用語でTOILと言います)をいかに無くしていくかを考えて改善を行います。

こうやって少しずつシステムやルール、使う人の意識を変えていったり、新しいものを作っていくことで、文化も含めて変えていけるのではないかと考えています。

お客さま自身の手で、イノベーションを生み出すサポートをする

—「イノベーションが起こりやすい」とは、どんな状態なのでしょうか?

新しいプロダクトや組織を作るなど何かを変えようとするときに、煩雑な手続きがあって結局やらなくなってしまうことってあると思うんです。これってすごくムダですし、もったいないですよね。ほかにも、日本中の組織で同じようなことをやっていたり、調べていたりする状況もムダだと思っていて。

こうしたムダを省ければ、時間的にも脳のリソースにも余裕ができるようになりますよね。そうなれば、人や組織が本来持っている能力を最大限に発揮できるようになり、イノベーションが生まれやすくなるというわけです。

— ムダを省けばイノベーションが起きやすくなるとはわかっていても、簡単なことではないですよね。

そもそも、何がムダなのかを見極めるのもむずかしいですからね。だからこそSreakeでは、課題をヒアリングするというよりは、課題を洗い出して解決するまでのロードマップを作るところから支援しているんです。極端な話、データベースやドキュメント、Googleアカウントなど、システムや事業に関する情報をいただければ、あとはこちらで全部見て、最適な提案をしますよ、と。

事業拡大とイノベーションが起こりやすい世界、両方の実現を目指す

— Sreake事業は順調に成長を続けていますが、今後、拡大を目指していくに当たり、ボトルネックになりそうなところはありますか?

エンジニアが強く、かつ、クオリティが高いのが価値でもあり、ボトルネックでもあると考えています。SRE導入支援では、お客さまの事業、システム、文化、課題に合わせたカスタマイズが必要不可欠で、エンジニアには技術力だけでなく、提案やコミュニケーションにも高いレベルが求められます。現状ではありがたいことに優秀なエンジニアが揃っていて、エンジニアを増やせば増やすほど事業の成長に繋がります。

一方で、一人のエンジニアが支援できる会社の数には限界があるのも事実です。今のペースだと、100年続けても数万社程度しか支援できない。となると、「世界を作る」とまでは言えない、実現できないんじゃないかと。

「では、どうしたらいいのか」を、まさに今、考えているところです。プロダクトを作るというのもひとつの解ですし、グローバル展開してエンジニアを増やすという方向性も考えられます。わたし個人としての意見は、支援させていただいた会社の関係者のみなさんが、「こんな取り組みをした」「こうやったら上手くいった」と外部に伝えてくれることで、10が100に、100が1000にと、倍々に広がっていくのが理想です。

— 口コミが増えて、流行が作られるみたいな感じですね。

そうですね。「イノベーションが起こりやすい世界」を実現するのに、わたしたちがすべての会社を直接、支援する必要はないわけですから。こういう流れができると、事業も自然と拡大していくのではないかと思っています。

成長したい人が集まる組織なら、無限に成長できる

— SREはまだまだ新しい考え方、技術だと思いますが、SREに携わる魅力はどんなところだと思いますか?

インフラ領域って、アーキテクチャやデータベースはもちろん、人の動き—誰がどのように使うのか—も含めて、文字通り、すべてを見た上で、設計や構築をする必要があるんですね。さらにSREは、事業やサービス、(組織の)文化も理解した上で、システム全体を上手く運用できるようにすることが求められます。もちろん難易度はぐっと上がるのですが、そこが逆に、やりがいやおもしろさに繋がるのかなと思います。

キャリアパスとしても、そのままインフラでプロフェッショナルを目指してもいいし、アプリ開発もできるし、プロジェクトマネージャーにだってなれるんですよ。

— オールマイティーなエンジニアになれる、と。

そうですね。実際、Sreakeで活躍しているエンジニアは、SRE領域で成長していきたいという想いを持っている人が多くて。わからないことがあれば調べて、みんなに情報共有する、教え合うといった文化が根付いていると思います。

こんな感じでみなさん自走してくれているので、管理がむずかしくないというか、ほぼ管理が必要ないんですよね。なので、マネジメント層としてのわたしの役割としては、不安や不満を聞いて、困ったことがあれば最大限、サポートしてあげることだと考えています。たとえば最近、HRのメンバーと一緒にエンジニアの評価制度を作り直したんです。ビジネスサイドと別の制度を作って、役割とスキルから多角的に評価できるようにしたことで、以前よりもさらに、努力や成果が評価に反映されやすくなりました。

— 最後に、これから入社される方に向けて、ひとことお願いします。

控えめに言っても、Sreakeでエンジニアとして活躍することで確実に成長できる環境だと思います。プラス、フレックスタイムやリモートワークができるなど、成長と働きやすさのバランスがいいのも、わたし自身、魅力に感じています。

スリーシェイクはまだまだこれから伸びていく会社で、組織を作っていくフェーズなので、ぜひ、自分らしさを発揮して、一緒に会社を盛り上げていってくれれば嬉しいです!