事業フェーズは「1→10」。未完成な今だからこそ、最高に面白い。プロダクトの力で「データ活用の先にある未来」を創る。
Reckoner事業部長インタビュー
新卒で大手インターネット広告企業のグループ会社に入社し、15年間にわたり広告・マーケティング領域でプロダクト開発に従事。プロジェクトマネージャーや開発責任者を歴任後、「もう一度プロダクト開発の最前線へ戻りたい」という想いを胸に、スリーシェイクへ転職。現在はReckoner(レコナー)事業部の事業部長として事業拡大を牽引し、データ活用の未来を創るべく挑戦を続けている。
「プロダクト開発に専念したい」―広告業界での15年のキャリアを経てスリーシェイクへ
―まず、河原さんのこれまでの経歴と現在の役割について教えてください。
新卒で大手インターネット広告企業のグループ会社に入社して、15年間、広告やマーケティング領域の開発業務に携わってきました。キャリアのスタートは受託開発のプロジェクトマネージャーで、最後のほうは自社プロダクトのプロダクトマネージャーや開発責任者を務めていましたね。長く在籍していたので、新卒の育成プログラムを作ったり、エンジニアの人事制度を考えたり、本当に色々やらせてもらいました。
今は、スリーシェイクでReckoner事業部の事業部長を務めています。
―安定したキャリアがあった中で、なぜ転職を考え、Reckoner事業に関わることになったのでしょうか?
一番の理由は、役職が上がるにつれて、どうしても現場から離れる時間が多くなってしまったことです。もともとやりたかったプロダクト開発やアップデートに時間を割けなくなって、マネジメント業務が増えていく状況に、もどかしさを感じるようになって。ちょうど40歳という節目を前にして、「もう一度プロダクトマネージャーとして、プロダクト開発にどっぷり浸かりたい」という気持ちが強くなりました。
ただ、僕のキャリアは15年間ずっと広告業界。少し偏りすぎているなという自覚もあって、どうしようか考えていた時にスリーシェイクから声をかけてもらったんです。面接で代表の吉田さんと話した時、彼がReckonerにかける強い想いに触れて、純粋に面白いなと。それに、僕自身がずっとデータ関連のプロダクトに携わってきた経験を、ここではダイレクトに活かせる。そう感じたのが入社の決め手になりました。
―河原さんが仕事をする上で、大事にしている価値観は何ですか?
「手段を目的化しない」ということ、これに尽きます。
プロダクトマネージャーって、新しい機能を作ることが仕事だと思われがちなんですけど、僕は必ずしもそうじゃないと思ってるんです。お客様の課題って、プロダクトのアップデートじゃなくて、今の運用のやり方を少し変えるだけで解決できるかもしれない。そもそも、その開発は本当に必要なんだっけ?と、常に自分に問いかけるようにしています。
Reckonerが提供している「データ連携」も、あくまで手段でしかない。その先にあるお客様の売上向上やビジネスの拡大といった「目的」を達成する。そのサポートをすることこそが、僕たちの本当の価値だと考えています。
データ連携を“意識しない”世界へ。Reckonerが提供する価値
―Reckonerを通じて、社会や顧客にどのような価値を届けたいですか?
それはもう、スリーシェイクのビジョンである「インフラをシンプルにしてイノベーションが起こりやすい世界を作る」という言葉に集約されますね。僕たちが目指しているのは、データ活用やデータ連携、分析といったものを、ユーザーが“意識すらせずに行える世界”を実現することです。
データを扱うための複雑な作業に時間を奪われるんじゃなくて、誰もが本来やるべきクリエイティブな仕事に集中できる。そんな世界を、Reckonerというプロダクトで作っていきたいと思っています。
―競合サービスと比較した際のReckonerの特徴を教えてください。
データ連携ツールって、昔からあるオンプレミス中心でゴリゴリのエンジニア向け製品とか、同じクラウド型でもデータエンジニア向けの専門的な製品が多いんです。
それに対してReckonerの最大の特徴は、ノーコードで、エンジニアではないオフィス部門の方々でも直感的に使いやすい点です。専門知識がなくても、まるでブロックを組み立てるような感覚で連携処理を組むことができる。この「手軽さ」が一番の強みかなと思っています。
事業フェーズは「1→10」。生成AIとともに描く、これからの未来
―Reckoner事業の面白さや、やりがいは何でしょうか?
事業がまだまだ成長の初期段階にあること、ですね。0→1のフェーズは終わり、今はまさに事業を1から10へと拡大させていく、最高に面白い時期だと思います。プロダクトはもちろん、組織体制や営業戦略、業務プロセスまで、あらゆるものを自分たちの手で作っていける。 この“手触り感”は、この規模の事業ならではのやりがいだと思いますよ。
―現在の課題と、その先にある未来について教えてください。
課題は明確で、お客様に必要とされる機能開発がまだ追いついていないこと。そしてマーケティング、…特にReckonerの認知度向上が急務であること。このあたりは、パートナー企業との連携強化も含めて、今まさに進めている最中です。
これらの課題を乗り越えた先に僕が見据えているのは、生成AIを活用した、より高度なデータ活用の未来です。
生成AIの活用のまず第一弾として、「自然言語でデータ連携を構築できる機能」を開発しています。例えば、チャット画面に「AサービスにあるデータをサービスBに出力して」みたいに文字で入力するだけで、Reckonerが自動で連携処理を組み立ててくれる。そんなイメージです。
そして、究極的に目指しているのは、顧客が持っている様々なデータに対して、自然言語で質問を投げかけるだけで、AIが必要な情報を自動で引き出して提示してくれるような世界。データ連携という作業そのものを意識させず、誰もが当たり前のようにデータの恩恵を受けられる。そんな未来を実現できたら、と思います。
落ち着いた雰囲気と、役割を越える協力体制
―Reckoner事業部の雰囲気やカルチャーについて教えてください。
チームの雰囲気は、一言で言うと「落ち着いている、大人な雰囲気」ですね。メンバーそれぞれがプロとして自分の考えを整理して持っているので、感情的な議論になることはほとんどなくて、物事がすごくスムーズに進むことが多いです。
―最近チーム内で『このチーム良いな』と感じたエピソードはありますか?
うちは「The Model型」の組織体制をとってはいるんですけど、メンバーは全然自分の役割に囚われていないんですよ。例えば、最近MAツールへの移行作業があったのですが、僕が何も言わなくても、周りのメンバーが「みんな大変でしょ?」って自然と協力し合って進めていたり。
あとは、最近入社したばかりのメンバーがイベントで配る汎用的なチラシだけじゃなくて、「もっとこういう資料があった方が、お客様に響くと思います」って、より踏み込んだ提案資料を自発的に作ってくれたこともありました。 こういう、「プロダクトやビジネスのために」という視点で、当たり前のように役割を越えて協力し合う文化が根付いているのは、良いチームだなと感じますね。
―今後、どのようなチームにしていきたいですか?
事業規模が大きくなると、どうしても組織は縦割りになりがちだと思います。でも、Reckoner事業部では、規模が拡大しても、今の「役割に囚われず、事業のために動く」というスタンスはずっと維持していきたい。そう強く思っています。
これから仲間になる方へ
―どんな仲間と仕事をしたいか、お聞かせください。
やっぱり、自分の役割や担当範囲だけに閉じないで、チームや事業全体を良くするために自分はどう動くべきか、主体的に考えられる人ですね。今はまだ組織が完成されていないフェーズなので、そういう視点を持っていることは、ものすごく重要になります。
―新しく入社される方には、どのような経験を積んで、どのように成長してほしいですか?
プロダクトやビジネスを大きくしていくこの過程で、成功も失敗も含めて、本当に多くのことを経験してほしいです。このフェーズの事業に立ち上げから関われる機会って、決して多くないと思うんですよ。やりたいと思ったことは、すぐに挑戦できる環境なので、失敗を恐れずにどんどんチャレンジして、ひとりのビジネスマンとしての大きな成長に繋げてもらえたら、僕としては最高に嬉しいです。
―最後に、スリーシェイクへの応募を迷っている人へ一言お願いします。
これはもう、社内の誰もが言うことかもしれませんが、スリーシェイクは本当に「良い人が多い」会社です。困っている人がいれば、事業部の垣根を越えて、誰もが嫌な顔一つせず助けてくれる。 ベンチャーで働くことに不安を感じている人もいるかもしれませんが、ここなら安心して飛び込んできてもらえる環境だと断言できます。
私たちと一緒に、事業を、そして会社を大きくしていく仲間になってくれることを、心から楽しみにしています。